ハンコ屋はなぜ潰れない?

今日、Twitterでバカ話をしている最中にふとした疑問が浮かびました。

『街角や商店街にひっそりとあるハンコ屋さんは、食えるだけの収入を稼いでいるんだろうか?』

職場の近所にもハンコ屋さんがありますが、どう見ても商売繁盛しているようには思えない。一日何十人も買い物しているようには見えないですし、そもそもハンコが一日100本も200本も飛ぶように売れているとも思えない。プラスチックの三文判なら原価は数10円。1個300円で売ったとしても儲けは200数十円。10本売れても2000円です。30日働いても月収60,000円。中には1本でも数万円するような象牙やメノウのハンコもありますが、あれが毎日売れているとも思えない。1本5万円で40%利益と考えても、1軒のお店で月に5本売れたとしても100,000円。

となると考えられるのは副業。名刺印刷や年賀ハガキ・喪中ハガキの印刷ぐらいは請け負っているお店はあるようです。しかしあくまで店はハンコ屋さん。ハンコ屋の看板を掲げることに、なにかメリットがなければ、副業の方が儲かるのにそちらにシフトしない理由がわからない。いったいハンコ屋さんにはどんなメリットがあるんだろう?

考えれば考えるほど、ハンコ屋さんの不思議は深まります。

竿竹屋さんの謎*1やタバコ屋の謎*2はすでに書物(や漫画)で解き明かされていますが、さてはてこのハンコ屋さんの謎は明らかになる日は来るのでしょうか?ご存じの方がおられたらお聞きしたいものです。

*1:

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

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*2:

マネーの拳 1 (ビッグコミックス)

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