知らしむべからず

「知らしむべからず、由らしむべし。」などと言う言い回しが時々使われます。どうやら孔子の言葉が出典らしいけど、その意味は誤用されているようです。私も正しく理解していなくて『細かいこと教えなくていいから、やれ言うたことやらせといたらいいねん』みたいな意味だと理解していました。
でもホントは「民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず。」とかいうのが本来の読み下し文らしく、『民衆を法令に従わせることはできるが、細かいことを伝えて何でそうなるかを伝え理解させるのは難しい』と言う意味らしい。『べし』が、『命令』ではなく『可能』の意味で使われているのね。
とまぁ、本来の意味は置いておいて、誤用されている意味の方のヤツについてときどき考えることがあります。なんだかね、私には理由が解らんよ、ということが多くてね。ま、あなたにも聞く気がないのでしょと言われたらおしまいなのかもしれないけど。