一挙手一投足

リハビリしているのでもなければ、歩いているときに「次は右手を前に」とか「左手を前に」とか意識しながら歩いている人はまずいないと思います。乳幼児期からの経験で、体が自動的にやってくれるからです。
車やバイクの運転も、慣れてくると自動的にアクセルの開け閉めや、シフトチェンジができるようになります。20歳近くなっても学習機能が働いて、条件と一連の動作の対応を憶えているからですね。
そろばんやってる人が計算が速いのも、「足す」というアクションを行うのに最適な脳の働かせ方を体が憶えてしまっているからです。
さて、この学習機能が急にプツンとOFFになってしまったらどうでしょう。また今まで憶えていた学習メモリが消えてしまったらどうなるでしょう。
昔脳の仕組みについて書いてあるマンガ(たぶん学研かどこかのマンガ)に、脳の信号伝達が上手くいかない人の話が載っていて、目の前のものが右目で見えているのに知覚できていなかったり、長期記憶が出来ない人の話なんかが載っていた気がしますが、自分の身に降りかかったらどう感じるんでしょう。


ま、自分自身はそんな状態にないと思いますが、「今何をしているかふと解らなくなる」頻度が高くなっている気がしてなりません。今日も帰りに駅の階段を下りていて、「降りたら右に行くんだったっけ、左に行くんだったっけ、どっちだっけ?」なんぞと考えてしまいました。
今まで自動運転で歩いていて考えても見なかったことを急に考えるようになったのか、それとも自動では階段が下りられなくなってきているのか、ちょっと不安になりました。電車で寝ちゃったときも、起きたとき「行きか?帰りか?」解らなくなることがあります。というかこれを書いている今もふと意識がなくなって、今何していたか一瞬解らなくなったりしています。


うーん、なんか頭わるくなってるのかなぁ?