医学と宗教

今日、仕事で外部に研修に行きました。
私立学校が置かれている状況についての講演が一つ、健康についての講演が一つ。私立学校の話は府の役人さんが来て話したのですが、資料に書いてもいない数字をだらだらと並べて、何を言いたいのかよくわかりませんでした。
健康についての話は、医学と宗教と眉唾の境目くらいの話でしたが、聞いている分にはおもしろかったです。西洋医学の限界にぶち当たったお医者さんが、方向転換して、東洋医学や仏教思想に感化されて、精神面から患者を救う道に走しっちゃったような感じの講演でした。「考え方を変えることで癌も治る」的な話です。
確かに圧迫された精神は、健康体を生むとは思えませんし、精神にかかる重圧を取り除くことにより、メンタルヘルスそして身体の健康も得られるというのはある意味正しい考えだと思います。
でも、論証に若干の飛躍が見られる気がするんだよな。それにこの人のステラテジはこの人オリジナルじゃなくて、歴史上でも何人もの人物が衆生を精神的に救済することは行ってきているので、そんなに新鮮みはなかった気がします。「一心に南無阿弥陀仏と唱えれば救済される」だとか、自然体に生きることを説いてきた人が結構いましたからね。
その先生は、私の言うことを「信じては」いけない、とさんざん言っていました。「信じたら」宗教になるから、と。ま、歴史上数多くの坊さんがそうしてきているんだから、同じことやってるなら宗教でしょうねぇ。
あと般若心経と素粒子論を結びつけるのも波動と氣の流れを結びつけるのも、目新しい話ではなかった。でも話の仕方はおもしろかったかな。でも関西圏でしかうけないもする。