あしたのジョー

あしたのジョーが実写映画化されたので観に行ってきました。
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年末からマンガやアニメの実写化映画を何本か見てきましたが、一番イメージを崩していなかった作品だと思います。いや、ガンツなんかは世界観はよく再現してると思ったんだけど、ニノがあくまでニノでしか無かったので、個人的にはその辺で評価下げてます。
あしたのジョーはというと、山口智久君も伊勢谷友介君も私自身があんまり知らないせいか、本人の個性というかクセを前面に感じることはなく、ジョー役、力石役にのめり込んで演じていたと思います。身体の絞り込みもすごかったですしね。また白木葉子役の香里奈さんも今のご時世にあんな凛としたお嬢様役ができる役女優さんはいねぇ、って感じはまってました。葉子はもう少し細面なイメージではあったのですけど、誤差範囲と言うことで。
そしてとにもかくにも香川照之さん。丹下段平役はハマリ過ぎです。試合中のジョーも特殊メイクしていますが、段平はずっと特殊メイク。しかもなんかしっくりくるんだ、香川さんが。パンフ読んで知ったのですが、かなりのボクシング好きな方だそうなので、段平がもともと心の中に住んでいたんでしょうねぇ。

慢性拳闘症

慢性拳闘症

最初の登場シーンでは、劇場内笑いが起こるほどユーモラスな(というか原作に忠実な)メイクでしたが、話が進むうちに誰も段平を見て笑わなくなりましたし、みんな引き込まれていったんだと思います。そして私も段平の語る「あした」、そして明日を迎えるために生きる「今日」というものに考えさせられました。
このブログのタイトル「あしたはどっちだ」は、解る人は解ると思いますが、あしたのジョーの主題歌から来ています。私自身があしたのジョーの熱烈なファンな訳ではないのですが、いろいろ悩んでいた時期に一番しっくりくるタイトルだったので拝借して使っています。最近、あんまり「あした」を考えていなかったので、もう一度「あした」を、そして「今日」をどう生きるか考えてみます。
セットもドヤ街や泪橋を再現するなど、力の入れ用は半端じゃなかったと思います。丹下拳闘クラブの建物もすごく「らしく」て、ドヤ街を含めてここの写真集がでたら欲しいくらい。ノスタルジックで原作の雰囲気をよく再現したセットでした。

泪橋


ずっと泪橋は架空の地名(橋の名前)だと思っていたのですが、数年前、南千住に行ったときに泪橋が実在したことに驚きました。もう今は泪橋は無くなっているんですが、バス停の名前として今もなお残っているそうです。
近辺はドヤ街の名残で安宿がたくさんあり、東京で連泊するときには重宝しました。また東京行きの時は利用しようかと思います。